美しきトスカーナから!イタリア語も!美味しさも!楽しさも!

イタリア・トスカーナから美しきトスカーナ情報やイタリア語会話レッスン、イタリア料理レシピ等、イタリアに関する様々な報情をお届けします。

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サフラン物語(第4話) 

サントゥッチ神父は以前から思っていた。
このままでは、麦とファーロしか採れないナベッリ市は貧困状態が続き、人々も村を捨てて出ていくばかりなので過疎化地帯になるに違いない。既に、大勢の若者が出て行ったまま戻らないので、村の将来も危ぶまれている。
今回のように、サントゥッチ神父が異端宗派の人々を罰するためにスペイン国王に会いに行ったのは過去にも何回かあった。
何度かスペインを訪れたサントゥッチ神父は、スペインがヨーロッパ市場に独占的に農産物を輸出し国が繁栄していることに気づいたのである。
その農産物とは「サフラン」であった。

サフランは、いつの間にかヨーロッパで知られるようになった。
サフランが数多くの病気を治すと言われていたし、食べ物に利用すればとっても鮮やかで美味しく、王様や貴族たちの食事には欠かせないものとなっていた。
また、生地染めとしても鮮やかな黄色の染料として利用されるようになった。
この時代から、サフランは「黄金の花」、「黄金のスパイス」と呼ばれていたのである。

サントゥッチ神父は、どうしてもこのサフランを手に入れなければならないと夜も眠れないほどに考えていた。
サフランさえあれば、ナベッリ市を知らないものがいないくらいに知名度も上がるし、村が繁栄するのだ。
しかし、大きな問題がある。サフランはスペインが独占権を主張している農作物であり、スペイン以外の国に譲ることは有りえないので、スペイン国王にサフランの球根を買いたいと言ったとしても笑われるのが見えている。
なので、どのようにして、サフランをナベッリ市に持っていこうかと日夜悩んでいたのである。
悩みはこれだけではない。
スペインは、アフリカに近いことで気候が温暖であり、雨がほとんど降らない。
サフランは雨を嫌うし、また、寒さをも嫌うので、スペインはサフランにとっては好環境なのだ。
苦労して持って行けたとしても、標高760mのナベッリ市は、秋には大雨が降り、冬は豪雪地帯で、寒い時には樹氷が出来るくらいに気温が下がるので、サフランの球根は土の中で腐るか氷るかで死んでしまうに違いない。
でも、自分は植物の研究者でもあるので、植物を育てる環境対策などは何とでもなることを知っていたし、まずは、サフランの球根をどのようにして手に入れるかだけを集中して考えることにした。


広場にいた大衆は、サントゥッチ神父に歓迎の拍手を贈った後、皆それぞれの家に帰った。
皆それぞれ考えていることは同じだと思うが、結局、あの宝石箱の中身は大衆の誰の目にも触れることなく王様や貴族たちに渡ってしまうのだろうと思った。

ちょうどお昼ご飯を食べ終えた頃、突然、教会の鐘が鳴らされた。いつもの礼拝の始まる時に鳴らされる鐘がこんな時間に鳴らされ、且つ、角笛もほぼ同時に聞こえてきたので、何事が起きたのかとみんなは不思議そうな顔をしながら足早に広場に集まって来た。

教会の門が開かれて、集まった大衆は中に入るようにと指示された。
私も家族もみんなで教会に入ると、祭壇に立って待っていたのは、伯爵とサントゥッチ神父だった。
伯爵とサントゥッチ神父の間には、あの宝石箱が置かれていた。
やっと、宝石箱の中身の謎が解けるかもしれないし、もしかしたら、宝石箱に入っている宝石が配られるのではないかと思い、大衆は押すな押すなと祭壇に向かって詰め寄るばかり。

伯爵は、声高らかに話し始めた。
「Oggi e’ un giorno molto importante per la nostra Navelli. <今日は私たちのナベッリ市にとって大変重要な日である。>」
一呼吸おいて伯爵は話を続けた。
「サントゥッチ神父のおかげで、私たちの村は、今から栄えていくことになるのだ! 私は夢を見た。 私が王様の右の座に座り、大衆は自由な人間になったと言う夢だった。皆がこれから、次の世代も、そして、また、次の世代も、永遠に幸せが受け継がれることになる夢だ。」

伯爵の言葉を聞いた大衆の中には、感激して涙を流す者もいた。
私は隣に座っている長男のプリモの顔を見た。
口を開けたまま、伯爵の言葉を聞いていたプリモが、もしかしたら、家を出ることを考え直してくれるかも知れないと期待した。

伯爵は話を続けた。
「サントゥッチ神父は大変なリスクを背負って、スペインから私たちのナベッリ市に、世界中が要求している高級で貴重なものを持って来て下さったのだ。」

伯爵は、家来に、宝石箱を開けるように命じた。
大衆の目は、教会の中の蝋燭の灯火の動きで煌びやかに眩しく輝いている宝石箱に集中した。
鍵を開け、蓋をゆっくりと開けた。
皆は、息をするのも忘れるくらいに宝石箱を見つめていた。もし、中身の宝石が大衆に向かって投げられたら皆よりも多くの宝石を奪い取ってやるぞと言わんばかり。

伯爵は宝石箱の中に両手を入れた。

両手を宝石箱からゆっくりと出すと、掴まれていたのは・・・・なんと、ジャガイモだった。

サフラン物語第5話に続く)

サフラン物語の第4話を書いている途中の午後のコーヒータイムに、リッチなサフランコーヒーを飲んでみました。
サフランコーヒーは、集中力を高めると言われているので、物語を創造しながらの執筆時には持って来いの飲み物です。
集中力を持続させるとともにストレスをも取り除いてくれるので、夜遅くまでお仕事をされる方や受験勉強の学生さんにもお勧めします。
saffron_caffe

格別な香りが漂うサフランコーヒー! とっても美味しかった! 作り方は「フィオレンツァ サフラン農園」のサイトのレシピに掲載しましたのでご覧くださいね。


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サフラン物語(第3話) 

馬に乗った3人の男の中の一人が、向こうの宮殿前の階段で待っていた伯爵に向かって大きな声で叫んだ。
「E’ tornato padre Santucci!」 <サントゥッチ神父が帰って来たぞー!>
敵ではないと分かった瞬間、広場にいて緊張と不安で一杯だった私たちも伯爵も、みんな喜びの表情に変わった。
帰ってきたのは、夏の前に帆船(vascello)でチヴィタヴェッキア(Civitavecchia)港から出港してスペインに向かって行った神父サントゥッチだったのだ。

(チヴィタヴェッキアは現在、宮城県石巻市と姉妹都市関係にある。伊達正宗の家来であった支倉常長が1613年に石巻港から出港し、ローマ法王に会うため、1615年にイタリアに着いたのがチヴィタヴェッキア港である。)

神父がスペインに行った理由は、宗教裁判所がカトリックに反対する異端宗派の人々を罰するための許可をスペイン国王から得る為でした。ただ、私たちの神父は植物学者でもあり、公にはスペイン国王を訪問することでしたが、それ以外に、個人的な興味で、アフリカに近いスペインの未知なる植物にも大変関心があったことが以前から知られており、今回の公務の旅を利用して植物学の研究もするに違いないとうわさされていました。

「Aprite le porte! E suonate le trombe! <門を開けーっ!ラッパを鳴らせ―っ!>」
と伯爵は大きな声で皆に向かって命じた!

すると、すぐに門が開かれ、広場にトランペット部隊と太鼓部隊が並び、凱旋帰国で歓迎する時に鳴らされる行進曲が大演奏された。
大衆は期待感を胸いっぱいに膨らませながら、門の方向を見て待っていた。
すると、ついに、先頭の2人が馬に乗って入って来た。次々と国旗持ちの付いた馬車が、1台、2台、3台、4台、・・・と連続的に入って来て、広場には十数台の馬車が並んだ。各馬車の中には金銀宝石などを入れる時に用いられる大きな宝石箱が幾つも積まれていた。最後の馬車から、サントゥッチ神父がゆっくりと出てきた。
私も、伯爵も、皆も、疲れて出てきたサントゥッチ神父に労いと歓迎の拍手を送ってはいたが、はっきり言って、馬車に積まれている煌びやかな宝石箱の中身が気になっていた。
大衆がざわめき始め、宝石箱に何が入っているのだろうと隣同士で話しているのが聞こえた。
「金や銀などの宝石かな。それとも珍しい食べ物か? 絹などの生地だろう。いや、教会に飾る装飾品では・・・」

(サフラン物語第4話に続く)

サフラン物語第3話を書いた後の一言: サフランのことを考えたら、どうしてもサフランが食べたくなって、いつも作っているファーロのパンと一緒にサフランパンも焼いてみました。

子供たちも大喜びで、「うまい美味い、又作って!」とリクエストされました。
本当にこんなに美味しいパン、どうして今まで作らなかったのかと思うほど、特別に美味しいパンでした。
香りもよし、味もよしで、特にサフランの香りは食べた後も暫く余韻が残って嬉しくなると言うか幸せな気分にさせてくれます。
サフラン032

中央の上がサフランパン、他3個はファーロパンです。
サフランパン1

サフランパン2

サフランパンとは、オリーブオイルやチョコレートがとっても合うので、まずはチョコレートを塗って食べてみました。
サフランパン3

格別に美味しいサフランパン!本当にお勧めします。作り方は「フィオレンツァ サフラン農園」のサイトのレシピに掲載しましたのでご覧くださいね。 レシピ⇒ http://crocusfarm.web.fc2.com/sub2.html


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サフラン物語(第2話) 

サフラン032

サフラン物語を第1話から読む

「Madre domani parto per Florentia. Non cercare di fermarmi. <母上、明日、僕はフロレンティアに出発するんだ。僕を止めないでくれ。>」
とプリモはぶっきら棒な強い口調で言った。
遊んでいた子供たちもみんなそれを聞いて黙った。
部屋の中は一瞬で静まり返り、私の背筋には電撃が走ったかのように身動きすらできなくなり、鳥肌が立った。
13才の長男のプリモの顔だけをじっと見つめた。

私の旦那である彼の父上は15才で結婚したが、今のプリモはその父上に比べてとても幼く見える。
自分を犠牲にするほどの根気強さもないのに、よくも、見知らぬ世界に行くなんて・・・。
私も思わず、大声を出した。
「No! No! No! Noooo―!!! <行ってはならない!絶対にダメーッ!>」
私の叫びにみんな驚いた。

声を静めてからこう言った。
「あのね、プリモ。よーく聞いておくれ。

何年か前に始まったけれど、急に気候が変わったのだ。

雨が多くなって、その雨のせいで夏が涼しくなったのだ。

それで、いろいろな国々(今のイタリアの各州各県、欧州の北の国々)は雨のせいで、麦は急に採れなくなったのだ。

(1290年から1350年にかけて、徐々に気候が寒くなり、小氷河期時代を迎えていた。)

農民たちは、みんな食べ物が不足し、凶作が続いたため、農民を含めた田舎の人々は、街に逃げ込んだのだ。
食べ物と仕事を探さなければならなかったの。

しかし、街は既に人々で一杯。田舎の人たちを受け入れる余裕なんかは無い。

それで、放浪者が溢れだして、道や橋の下で寝るしかなかったんだ。

お前が行きたがっているフロレンティアも、そしてローマもミラノもヴェネティアでも、人々は道端のあちこちで死んでいるのだ。

なぜなら、家も無く、まともな栄養も取れず、悪臭のするゴミの山の中で、恐ろしい病気にかかっているそうだ。

その病名の言葉を聞いただけで、ゾッとし震える。

それは、黒いペスト(peste nera)。

人々は次々と死んでいく。道端に倒れ重なるようにバタバタと死んでいると聞いた。

(黒いペストとは、別名で黒い死、伊語はMorte nera、又は、大きな死、伊語ではGrande morteとも呼ばれており、1347年から1353年にかけて、非常に感染力の高い伝染病が猛威を振るい、全ヨーロッパの人口の3分の1が犠牲となった。病原菌発生のメカニズムは、小氷河期時代の到来で凶作が続き、食物不足となり、経済が落ち込み大不景気が40年も続く状況の中で、田舎の大勢の人々が街に逃げた。中世時代ど真ん中の街の様子は、まだ下水道が整備されておらず、人々は、街の至る所をトイレ代わりにしていたことやゴミ回収なども無かったことで人々は窓からゴミを捨てることが当たり前となっていた。そこに、田舎から大勢の農民が逃げてきたことで、もちろん、彼らの居住スペースがある訳ではなく、路上生活を強いられ、以前にも増して街中が糞尿やゴミの山と化した。それで、ネズミが大量発生し、ネズミの蚤を媒体として黒いペストがネズミから人々に感染したのである。)

プリモは、私の話を聞いて、葛藤している様子だった。
それを見て、私は話を続けた。
「もう少し待って、様子を見た方がいいよ。
4月になった今、季節も良くなり、もう少し待てば、きっといつもの夏に戻るから。
私たちの村は、食べ物もあるし、街と離れているから、黒いペストはやって来ないし外から敵が襲ってくることも無く、守られているんだよ。(イタリアの中世時代は、村と村の争い、又、外国人や山賊による追い討ち等が多かったので、ほとんどの村には城壁を作り、門番の見張り役を置いていた。)」

プリモは、私の言葉を聞いて、暫くしてから頷いた。

私は、朝7時の鐘で目が覚めた。
今日は日曜日なので、伯爵の家でのお仕事もお休みである。
家族みんなで教会のミサに行き、1週間後に迫る復活祭の準備が始まろうとしていた。
太陽が出て、雪もどんどん解け始め、皆が何か嬉しい気持ちになってる時、
突然、村の塔の上から、よほどのことが無ければ鳴らない角笛(Corno)の耳をつんざくような長~い音が鳴り響いた。

私も、旦那も、子供たちも、驚いて、皆と同じように一斉に広場に駈け出した。
すると、塔の高いところから、大きな声で見張り役が叫んだ。
「Uomini a cavallo si stanno dirigendo verso il nostro paese! <馬に乗った人々が私たちの村に向かって登ってきてるぞーっ!>」

村の人々は、お互いに心配そうな顔で、山賊が穀物を奪いに来たのか、黒いペストを持って来たのか、ザワザワとしきりに言葉を交わすのだった。

すると、伯爵は、3人の家来に、馬で行って、こちらに向かってくる一行に用件を聞くように命じた。
門が直ぐに開かれ、家来たちは馬に跨ると矢のように一直線に飛び出した。

門が閉じられても広場にいる人々の不安と緊張は続く。
行った3人の男が殺されれば、やはり敵が襲ってきているのだ。

暫くして、塔から外の様子を見ていた見張り役が声を出した。
「I nostri uomini stanno tornando!! <男たちが戻って来たぞー!!>」

門が再び開かれ、馬に乗った3人が入って来るや否や、村中の皆が3頭の馬を取り囲むように駆け寄ってきて、シーンと静まり返り、大衆は目だけ大きく見開き、馬に跨った男たちが何を言うのかを待った。

(サフラン物語第3話に続く)


ティータイムの一言: 一番上の写真の私のサフランで、サフランハーブティーを作ってみました。
サフランに熱いお湯をかけると、サフランの香りが漂い、それはそれは高貴な気分になると同時に、ブログで緊張の場面を書いたので、なおさら一気にリラックスしました。
そして、格別な美味しさでした。
どうぞ、皆さんも召し上がってみてはいかがですか?
saffrontea1
作り方はとても簡単なので、どなたでもすぐにできます。レシピを見る(←クリック)



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サフラン物語(第1話) 

昨日、サフランの花が咲きました。
畑に行ってみると、40個から50個くらいのサフランの花がまばらに咲いて、お散歩気分で花を摘みました。
1年ぶりのサフランの花との再会は、本当に嬉しかった。
storia1_zafferano1

storia1_zafferano2

初め、サフランを知らなかった頃は、それほど感動はしなかったけど、徐々にサフランの良さを知るようになってからは、サフランの開花を待ちきれないと言う感じです。
今日はとてもいい気持ち。
しかし、1週間後はサフランの花が満開に向かい、1輪1輪、ひざを折り、腰を曲げての収穫を考えると、厳しい毎日になるのです。
覚悟はしている。
でも、私たちの球根は、昨年、ネズミやモグラに食べられて、ほぼ全滅してしまい、とても落ち込んでいたのですが、近所でサフラン栽培をしている仲間で、お互いに応援・協力し合っているアラベッラからサフランの球根を譲ってもらい、今年から、また、再スタートすることができたのです。

storia1_zafferano3

50個くらいの花を摘み、家に持って来て、めしべを取った。
今日は、サフランのことで頭が一杯。
私はよくわかっている。
私がその日を元気よく頑張れば、その日に何かいいこと、いい知らせがあることを。 
今までを振り返ってみるといつもそうであったからだ。
でも、夜のお風呂に入る前までに今日は何も起きなかった。不思議だ。
私の確信も時々間違うこともあるのかぁ。
そして、子供にお風呂に入ってと言った瞬間に電話が鳴った。
夜の10時。こんなに遅くに誰が電話をするのだろうと思い、表示された電話番号を見たら、モンタルチーノ(Montalcino=有名なブルネッロワインの原産地)のエリアコード。
(モンタルチーノに3、4軒の豪邸を持つ知人なら、ミラノのドゥオモの近くの自宅から電話してくるはずなのに・・・なので)不思議そうに電話に出た。
下記は、昨晩の電話のやりとりです。

フィオレンツァ 「Pronto! <もしもし>・・・」

男の声がした。はっきりと、ゆっくりと、喋った。あっ、いつもの声だ。伯爵(Conte)の声だ。

電話の相手 「Pronto! Buonasera. Sono Palazzi. <もしもし、今晩は。パラッツィです。(仮名)>」

フィオレンツァ 「Buonasera! Sig.Palazzi. Come sta? <今晩は、パラッツィさん。お元気ですか?>」

パラッツィ 「Bene grazie! E Lei? <はい、元気です。そちらは?>」

フィオレンツァ 「Tutto bene! Grazie. <元気ですよ。ありがとうございます。>」

パラッツィ 「…今年のサフランはいかがですか?」

フィオレンツァ 「ええ、今日初めて50個くらいの花を摘みましたよ。」

パラッツィ 「そうですか。今年はどのくらい採れそうですか?」

フィオレンツァ 「はい、新しく球根も植えましたし、たぶん500g以上は採れると思いますけど。」

パラッツィ 「ああ、そうですか。あなたのサフランは本当に味が良くて、こんなに美味しいのは食べたことが無いです。」

フィオレンツァ 「美味しい理由は、乾燥の仕方だと思いますが・・・」

パラッツィ 「いつもの注文は後でしますが、今日、電話をした理由は、私の知り合いであるモンタルチーノのレストラン経営者にあなたのサフランのことを話したら、とても興味を持たれたのです。それで、あなたの電話番号を教えていいかどうかを聞きたかったのです。」

フィオレンツァ 「はい。もちろんです。ありがとうございます。」

パラッツィ 「それでは、いつもの注文の時に、又、電話しますが、取り敢えず、これだけを伝えたかったので。Arrivederci. A Presto.」

フィオレンツァ 「Grazie mille! Arrivederci!」

昨晩のこの電話は本当に嬉しかった。
このような素晴らしい人と出会えたのはサフランのおかげだ。
でも、私はこの伯爵とどこかで会ったような気がしている。

今日、畑でサフランの花を摘んでいる時に、手を動かしながらも、頭の中では真っ白い濃い霧の中をタイムスリップしていく自分を見ていた・・・

storia1_zafferano4

今からおよそ700年前、私は、アブルッツォ(Abruzzo)州ナベッリ(Navelli)市にある伯爵の宮殿で床の掃除をしていた。

“Uno, due, tre, quattro, cinque, sei, sette, otto, nove, dieci. Signorino ripeta, contando con le manine!”
「1、2、3、4、5、6、7、8、9、10。 お坊ちゃま、指で数えながら繰り返して言って下さいね!」

“Uno, due, tre, quattro, cinque, sei, sette, otto, nove, dieci..”
「1、2、3、4、5、6、7、8、9、10。」

先生の声に従ってロドルフォは指を折りながら数字を数え始めた。

私は、大広間(grande sala)の床に膝を着けて雑巾で掃除をしながら、暖炉の近くでテーブルに座っているウヴァルド伯爵(Conte Ubaldo)の息子とその先生(Tutore)を遠くから私は気づかれないように見ている。

彼らに背中を向けるようにして、私も指を使って声を出さずに数字を数えてみた。

お坊ちゃまの勉強が始まってからの大広間での掃除は前と違って楽しく感じてきた。

家に帰ったら、上の子に教えるのだ。字を学ぶのは貴族たちだけ。

でも、私の子供は、教えた字をすぐに覚えてくれることにいつも驚かされる。

長男のプリモは今年13歳。最近の若者は図々しくなったのか、プリモも伯爵の奴隷で人生を終えたくない等と言い出した。

私も旦那のアミルカレも、呆れ顔で、どうしたらよいのか困ってしまった。

地位も無く、お金も無く、家や土地も無く、字も書けずに何が出来るのか。

私だって、旦那だって、6才頃からずーっと今まで伯爵の家で働き続けてきたのだ。

私が結婚したのは14歳で旦那は15歳でした。

私は15才でプリモを出産したのです。

ほとんど毎年のように出産を繰り返し、半年前に11人目の女の子が生まれた。

良かったことは、私は丈夫な体であったこと。

出産で命を落とした友達も沢山いたのだ。

また、私たちの伯爵は人が良く、伯爵の為に耕している畑からは、他の人よりも多くの穀物をもらえている。

それに、伯爵はクリスマスと復活祭の年に2回、なんと10デナーリ(Dieci denari)もくれる。

10デナーリがあれば、嫁入り道具一式を揃えられる。

そして、旦那と二人でこの10デナーリをため続ければ、何年後かには、夢の馬一頭を買うことが出来る。

メルカートでは、若くて丈夫な馬は550デナーリで売られているのを見た。

まだまだ先の話で気が遠くなるけど、ひたすら頑張り続けるしかない。

それに、20年働けば、今、借りている家と土地1ヘクタールを自分たちの名義にしてもよいと伯爵は言ってくれた。

忠実に働くことで家と土地が貰えるのだ。

私は、朝から晩まで、広い宮殿(Palazzo)の30室を他の女中たちと一緒に掃除し続けている。

調理人や、女中など、伯爵に仕えているのは16人。

家来の男たちは、穀物を作り、羊やヤギなどの家畜の世話、馬の蹄の修理、タンス作りや家財道具の修理、その他の大工作業から家の建築までもこなしている。

しかし、穀物は、ここナベッリの標高760mでは、寒くなるのが早く、耕す期間も限られている。

隣の県のフロレンティア(今のFirenze=フィレンツェ)、ヴェネティア(今のVenezia=ヴェネツィア)に、伯爵は、大麦、小麦、ファ-ロを納めているが、収穫が少ないので、他の国(この時代、まだイタリアが統一されていなかったので、現在のイタリアの他の州のこと。)よりも繁栄が遅れていた。

村の鐘が鳴り響いた。夕方6時の晩課(Vespri)の時間だ。
(晩課とは、正教会の晩の奉神礼、およびカトリック教会の晩の典礼。)

私も仕事を終え、晩課に行きたいが、家で小さい子供が待っているので家に帰らなければならない。

帰ろうとした時、伯爵夫人(Contessa)から沢山の頂きものをもらえたのでとても嬉しかった。

頂いたのは、山ほどの子供のお下がりの服だ。それを大きな布にくるみ持ち帰った。

家に着き、玄関から土の床に入った。宮殿とは大違いの自分の住まいだが、宮殿で沢山の部屋の床掃除をして家に疲れて帰ってくる私にとっては、掃除しなくていいことが嬉しい。

子供たちは嬉しそうに遊ぶように服を取っては広げて、体に合わせてみながら、大きいとか、これは小さいなどと飛んだり跳ねたりはしゃいでいた。

皆が楽しい雰囲気の中、きつい表情で部屋の隅で腕を組んだまま、長男のプリモが立っていた。今にもケンカを売りそうな不機嫌な表情だ。

(サフラン物語第2話に続く)


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サフランを自分で作ろう!part3 

<サフランを自分で作ろう!のPart1を読む>

10月中旬の開花前に、球根から地上に伸びてくる白く尖った芽の様子を写真で紹介しようと思い、土の下でそろそろ芽を出す準備をしているだろうと思いながら畑に行ってみました。

何と、幾つかの芽が顔を出し始めていました。今年は例年よりも1週間程早い気がしますが、でも、一度に摘みきれないほど沢山開花するのは、やはり例年同じ10月中旬を過ぎた頃からになるのでしょうか。

開花直前の芽の状態を撮ってみました。何と、鋭く尖った芽は、土を割り裂いて出てきました。
サフランの芽

このくらいの芽の状態であれば、3、4日後には、明け方のまだ暗い時期から開花が始まります。

さて、干ばつの長い夏の間、私たちは毎日が猛暑日で夜も暑かったので十分な睡眠はとれなかったのですが、サフランの球根は、夏の間、十分に長~く睡眠していたのです。
でも、この夏は、サフランアイスクリームの新しいレシピも発明!?したので、ひとときだけですが暑さを忘れるほど冷たくて、そして美味しくて良かったです。

夏と言えば、スカイプでイタリア語を教えながら、空いた時間で、コツコツとサフランのホームページ作りもしていたのです。
そして、ついに、サフランのホームページが一応完成しました!

http://crocusfarm.web.fc2.comクリック

サフランのサイトには、サフランの効能やサフランを用いたレシピなど、気になる魅力的な情報を掲載していますので、宜しければ見て下さいね。 

各ページにはいろいろなホット情報を追加・更新していきたいので、これからも、コツコツと継続して掲載していきますので、いつもご訪問していただけると嬉しいです。

サフラン料理は、本当に美味しいですし、健康にもよいし、効能は数えきれないほど沢山あるので、サフランとは一生お付き合いしていこうと思っています。

そして、皆さんがご自分でサフランを作れるようにお手伝いできれば本当に嬉しいです。

最後に、一言だけ・・・サフランを自分で作ろう!


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