美しきトスカーナから!イタリア語も!美味しさも!楽しさも!

イタリア・トスカーナから美しきトスカーナ情報やイタリア語会話レッスン、イタリア料理レシピ等、イタリアに関する様々な報情をお届けします。

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サフラン物語(第8話 最終回) 

私は、こんなにも大きなお祭りを見たことが無かった。
皆が私の目の前でお腹一杯になるほど食べているし、樽から川のように流れてくるワインも飲み放題。
人々は食べながら陽気におしゃべりをしたり、嬉しくてたまらず、踊りだす人たちも沢山いた。
サフラン入りの料理も沢山用意されていたので、サフランの香りに誘われた大衆達は初めて口にするサフラン料理の美味しさに舌鼓を打つのであった。

大衆は、道のあちこちで、吟遊詩人の話に耳を傾けたり、大道歌師の腹の底から唸るような熱気あふれる歌に聞き入ったりしていた。そして、広場にいる私の横では、曲芸師たちが体を自由自在に動かしては大衆を笑わせたり、また、目の前では奇術師が3つ、4つとお手玉を空中に放り投げたかと思えば、お手玉を剣にすり替えたり、火のついた棒にすり替えたりするので、真剣な顔で見ている大衆のため息や大歓声が延々と続くのであった。
大衆は、いろいろな芸を見て笑いながらも、いつ伯爵が現れるのか、そして伯爵がどんな朗報を話してくれるのかが気になるのだった。

2日目の夜、広場に作られた曲芸用の舞台の上で家来が太鼓を叩き始めると、大衆がぞろぞろと集まってくるのであった。
そして、全ての大衆が舞台下に集まると同時に、舞台の上に伯爵が立った。すると、今まで大賑わいで騒々しかった広場は、息を呑むように静かになった。
大衆に向かって伯爵は話を始めた。

Popolo di Navelli <ナベッリの民よ>と大きな声で大衆に向かって話した後に一呼吸おいて次のように話し始めた。

Fino ad ora non l’ho mai fatto <これまでに、やったことが無いけれども>
Ma oggi desidero ringraziare tutti <でも、今日は、みんなにありがとうと言いたい>
Per la dedizione, il sacrificio 
Nel servirmi <献身と犠牲をもって私に仕えてくれた>
A Navelli e‘ arrivato 
Lo zafferano <ナベッリにサフランがやって来た>
E qui inizia la storia gloriosa di Navelli.  <そして、栄光の歴史がナベッリで始まるのだ>

Voglio dirvi che <私が言うことを>
E spero di farvi cosa gradita <みんな喜ぶのを期待している>
Lo zafferano non e` mio <サフランは私の物ではなく>
Ma appartiene a voi <でも、あなたたちの物である>
Lo zafferano e` del popolo <サフランは民の物である>
Io lo do a voi <私はあなたたちに授けるのだ>
Ognuno avra` la sua parte <みんなにそれぞれの分がある>
La coltivera` con amore. <そのサフランを愛をもって育ててくれ>
Io comprero` da voi il frutto del vostro lavoro <私はあなたたちの仕事の成果を買い取る>
Io paghero` il vostro lavoro <あなたたちの仕事に対して支払うのだ>
Ognuno portera` in un luogo di raccolta 
Lo zafferano essiccato <みんなが乾燥したサフランを一つの集める場所に持ってくれば>
Ricevera` 10 denari per ogni 100 grammi <100g毎に10デナリが与えられる>
E in piu`, regalero` a tutti 
La terra dove coltiverete lo zafferano 
E la casa <更に、私がみんなにサフランを作る土地を、そして家も贈呈する>
Ogni sera 
Fino alla prossima primavera 
Vi verra` insegnato 
A leggere e a scrivere 
E a far di conto <来春までの毎晩、読み書きと、そして、計算をみんなが教わるのだ>

Prosperita` ci sara` 
Per tutti <みんなで繁栄していこう>
Evviva Navelli <ナベッリに万歳>
Evviva lo zafferano <サフランに万歳>
Nei secoli dei secoli! <これから何世紀も何世紀も!>

私もみんなも黙って聞いていた。
今日は信じられないことを聞いた。
涙が止まらなかった。
あまりにも感動しすぎて沢山の人々が泣いている。
そして、あまりにも信じられなかったせいで、少し遅れながら、大歓声が沸き始めた。
大衆は涙ながらに大合唱し始めた。
「伯爵万歳! 伯爵バンザーイ!」と何度も何度も繰り返すのだった。

私はプリモを見た。
プリモの目は輝いている。
想像していた自由な人生がここナベッリで始まろうとしている。
ナベッリを出て行かなくてもよいと思ったに違いない。

私もアミルカレの手を握りしめた。
二人とも苦労の人生を続けてきたが生きていてよかったと感じるのだった。

1日で、家も、土地も、お金も、教養も全てが手に入ることになるなんて・・・奇跡のようだ。

みんなの顔を見たら、涙ながらも幸せそうで10才も若返った顔をしている。

きっと、みんなも私と同じことを考えているに違いない。

そして、この奇跡が、この夢が、終わらないようにと、みんな自分自身の中で、一生懸命、サフランを作ろうと固く誓うのだった。

(完)

サフラン物語キャンペーンを一番下に追記しました!

サフラン物語、いかがでしたか?
書きながら力が入ったせいか、ついつい長くなってしまいました。
読む方も長いなぁと思ったに違いないと思いますが、書く方も長かったです。
サフラン物語は、歴史事実を踏まえて書き上げましたので、大まかには実際にあったこと。
ナベッリ市は、当時から今までサフランを作り続けている。
2009年のアクイラ大地震では、多数の死者や7万戸の家を失うなどアクイラの街が滅亡するほどの大きな被害を受けました。その年のイタリアでのサミットは、復興の意味を込めてアクイラで開催され、そのサミットの晩餐会では、アクイラの近くにあるナベッリ市から、沢山のサフランが提供され、豪華なサフラン料理が振る舞われたと言う報道が世界中に流れました。

現在、ナベッリのサフランは年間40Kg生産されています。
イタリアのサフランは、ナベッリから始まり、サルデーニャ、シチリア、トスカーナにと広がったのです。
また、イタリアのサフランは、インド、北アフリカ、イラン等の安いサフランに比べ品質が良い分、値段も高く設定されているのですが、サフランの品質を求められる方に、特に、サフランの効能や美味しさ、そして、イタリア食品保健機構の厳格な検査を受けているので安全なサフランを求められる方には根強い人気があるのです。

今日のレシピは、マスカルポーネとリコッタチーズとサフランをミックスさせたムース風デザートを紹介します。
サフランムース
チョコチップを掛けたサフランムース! 本当に、格別に、超美味しかった!!!

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それでは、サフランのご注文/お見積り依頼をお待ちしま~す!
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サフラン物語(第7話) 

普段は遅く起きる伯爵が、早朝に宮殿の中の階段を泥棒のように静かにゆっくりと降り、狩り用の服を着て、馬屋に行き、馬にまたがるとサフラン畑まで行くのだった。

畑では、既に大勢の村の女たちが籠を持ち、静かにサフランの花を摘んでいた。
伯爵は花の咲いている畑の中を歩いて作業を見ていた。
咲き初めの頃と比べてだいぶ雰囲気が変わって来た。

女たちは大変そうにサフランの花を摘んでいる。
更に、花を摘んだ後、それらの花を作業小屋に持ち帰り、めしべ取り作業が始まるのだった。
めしべ取りの作業も簡単ではない。

伯爵は、最高の品質のサフランを差し出すことを既に王様と貴族たちに話をしていた。
従って、スペインと違って、めしべの赤い部分だけを切り取ったサフランを準備しなければならなかったのだ。
女たちは、1本の白いめしべの部分も入らないようにと、特に気を使って赤いめしべだけを切り取る作業を続けていた。

しかし、みんなの疲れた顔や、中には、腰が立たなくなった女を見て、伯爵は深く考えるのだった。
そして、思った以上にサフランの収穫の大変さを痛感したのだった。
伯爵は、心の底から、常に民の健康を気遣っているだけに心を痛めた。

民の労働条件と生活状態をよくしない限り、この仕事は続かないと感じたのだが、サントゥッチ神父が言ったことを守らなければ球根は死んでしまうと言うことも忘れてはいない。
植物学者でもあるサントゥッチ神父が言ったこととは、収穫が終わり、秋の長雨や冬の厳しい寒さが来る前に、溝を掘って植え付けをしたサフランの球根をもう一度掘り起こし、掘り出した球根を藁にくるみ、倉庫に保管する一環の作業のことで、スペインと違うナッベリ市の気候環境に合わせた独自の方法であった。
この方法を発案したことでサフランの球根にダメージを与えないばかりではなく、サフランの品質の特性を更に高めることになるのだ。
毎年、大量の球根を、春に植えて、その年の秋に掘り出す作業は、とても大変であったが、この方法が、二者択一の選択余地の無い、ナベッリ市でサフラン生産を成功させる唯一の方法であった。

(スペインでは、サフランの球根は一度植えたら掘り出さず、寿命の7、8年間を収穫し続けていた。)

女たちの大変そうな作業を見つめながら、これしかない。これしかないのだ。と強く思った。
そして、急いで、民に報告しなければ・・・


昨日、サフランの収穫をほぼ終えた。
私も、他の女たちもだいぶ疲れが溜まったようだ。
短い期間だったが、作業が思ったより厳しく、腰痛で立てなくなったり、肩凝りで腕が上がらなくなったりとサフラン収穫の厳しさを知らされたのだ。
サフランの花が満開を迎えた時などは、めしべの収穫と乾燥作業が夜遅くまで続いたこともあった。
その時は、サフランを心から憎んだりもした。
サントゥッチ神父がスペインから球根を持って来ない方がよかったと思った。
ナベッリ市が繁栄すると言う意味は、私たちの繁栄ではなく、私たちは奴隷のように扱われて、伯爵や貴族たちが繁栄すると言う意味だったに違いない。
私も若い時に思ったことを覚えているが、プリモが伯爵の奴隷になりたくないと言ったことはよく分かっている。
でも、身分も、権利も、教育も、お金も無いのでどうしようもないのだ。
長い作業で疲れたせいか、いつも明るくしようと努力している私でさえも、今日は気持ちも落ち込んでいるのだった。

突然、村の塔のある方角から角笛の大きな長い音が聞こえてきた。
一体何が起きたのだろうと、大衆は足早に塔の前の広場に集まって来た。
すると、伯爵の一人の家来が、太鼓を叩き始めた。
大衆全員が集まった頃、太鼓を叩くのを止めた家来が、胸元から巻物を出し、大きな声で書状を読み始めた。

「Il conte annuncia!
<伯爵が申しております!>

In onore a Navelli, allo zafferano e a voi tutti, si terra` una grande festa che durera` tre giorni.
<ナベッリ市、サフラン及び全ての民に敬意を表し、3日間の長い祭りが開催される。>

Ci sara` da mangiare e da bere a volonta` per tutti.
<全ての民が思う存分飲み食いできる。>

Menestrelli, cantastorie, saltimbanchi, giocolieri allieteranno questi giorni.
<吟遊詩人、大道歌師、曲芸師、奇術師達がこれらの日々を楽しませてくれる。>

Guerrieri a cavallo si disputeranno in lotte.
<騎士の競い合い。>

Nel mezzo della festa, il conte annuncera` qualcosa di molto gradito.
<祭りの間に、伯爵が全ての民にとっての朗報を述べる。>

Non mancate. Siete tutti invitati.
<全ての民が一人残らず招かれる。>

I festeggiamenti inizieranno domani!
<祭りは明日始まるのだ。>」

家来が書状を読み終わると同時に、大衆は初め、信じられない顔をしていたが、喜びが込み上げてきて、嬉しさを抑えきれず拍手して喜ぶ者もいれば、隣同士で満面の笑顔で感動し合う者や飛び跳ねて喜ぶ者達の歓声が長く続くのだった。
仕事も休めるし、沢山楽しめるし、伯爵はどんな朗報を述べられるのかがとても気になり、眠れないほどに明日が待ち遠しい大衆達であった。

(次回第8話の最終回に続く)

今回のレシピは、簡単に直ぐ作れる「サフラン入りヨーグルト」!!!
saffron11
200gのプレーンヨーグルトに粉状にしたサフラン1袋(0.1g)を入れてかき混ぜるだけ。
甘さ加減は、お好みに合わせて、蜂蜜や砂糖などを加えて下さい。
モロッコでは、毎朝、サフラン入りヨーグルトを食べるそうです。


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サフラン物語(第6話) 

男たちは馬に犂(すき)を取り付けて、畑となる丘に何列もの溝ができるように耕し始めた。
女たちと子供たちは、サントゥッチ神父から言われた通りに、畑の溝に球根を植えていった。
ファーロや麦の種蒔きと違って、サフランの球根の植え付けは、しゃがんで植えつける作業なので、腰に負担がかかるためか腰を伸ばしながら我慢強く皆で植えていた。
植えながら、私は伯爵の言った言葉を考えていた。
「・・・サントゥッチ神父のおかげで、私たちの村は、今から栄えていくことになるのだ! 私は夢を見た。 私が王様の右の座に座り、大衆は自由な人間になったと言う夢だった。皆がこれから、次の世代も、そして、また、次の世代も、永遠に幸せが受け継がれることになる夢だ・・・」

伯爵が言った『自由な人間』とはどんなことなのだろうか?
それでは、自由ではない人間とはどういうものだろう?
私も、私の両親も、先祖代々が働いてきたように、貴族たちに仕えて一生懸命に働いてきたのだが・・・
もしかしたら、自由な人間とは貴族たちのこと!?
でも、貴族は自由な人間にも見えるけど、私たちは、名誉も無いし、教育も無いし、土地も無いし、お金も無い。
私たちがどう頑張っても貴族になれないことくらいは分かっている。
一回だけ自由を感じたことがある。それは、15歳で結婚した時のこと。
伯爵は、私と旦那のアミルカレのために馬車を用意してくれて、歩いては行けない街に行くようにと、初めて見る外の世界の街まで行って1泊し、のんびり休んでくるようにと言われた時のことを思い出したのだ。
伯爵からのこの贈り物が、私たちが伯爵の為に、より一生懸命働く力となったので忘れもしないが、この時、初めて見た街で、仕事から解放されて宿に着いた時に感じた開放感のようなものが自由と言うものなのだろうか・・・。
人生の終わりに近づいているし、いまさら自由とは?

(中世時代は、大衆の一握りは30才くらいまで生きていたが、ほとんどが20才から25才の間に死んでいた。王様や貴族たちは40才から50才くらいまで生きていたが、稀に70才近くまで生きる貴族たちは奇跡と呼ばれていたのである。)

でも、長男の13才のプリモにとっての人生はこれから始まろうとしている。
プリモは、フロレンティアに、そしてローマにミラノにヴェネティアにと、サフランを馬車に乗せて世界中を売り歩くと言う夢のような自分の姿を描き始めるようになっていたので、毎日のようにサフラン畑に足を運び、サフランの開花を待ちわびながら、世界中を駆け巡る夢を膨らませるのだった。

そして、夏が過ぎて麦やファーロの収穫が終われば、冬に向かって、家畜に食べさせる草を切って藁(Fieno)を準備したり、麦畑を翌年のために馬で耕したりするのだが、それらの農作業もほとんど終わった頃、プリモが朝早く大きな声を出して戻ってきた。
「Sono fioriti i fiori di zafferano! <サフランの花が咲いたー!>」
この言葉が隣の家に、そして、そのまた隣の家にと、次々と瞬く間に村中に伝わると、大衆達は急いでサフラン畑に向かったのだった。
畑のあちこちに紫のサフランの蕾から赤いめしべの先が顔をのぞかせているのが見えた。
霧が上がった朝、澄んだ空気の中で、サフランの蕾が露で濡れて輝き、その中のルビー色のサフランのめしべが眩いくらいに美しく、大衆はいつまでも見つめているのだった。

(サフラン物語第7話に続く)

そろそろサフランの収穫も終わりに近づいてきたので、肩の荷が下りたと言うか・・・。振り返ってみると、雨の中で収穫した日もあったし、サフランの花が満開のピークを迎えた時は、腰が痛くなって大変だったけど、穏やかな秋の日差しの中で、蜜蜂たちとサフランの花を取り合いしながら花を摘んだ時、また、暖かい日差しが恋しくて、外のテーブルに座って赤いめしべを収穫している時などは、なんて幸せを感じるひと時だったでしょうか。
今日は、簡単で美味しいサフランのジャガイモ一品料理を作ってみました。
saffron_patata
ジャガイモとサフランはとってもよく合う組み合わせなので、皆さんも試してみてはいかがでしょうか?
作り方は、後でサイトのレシピのページでご説明します。



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サフラン物語(第5話) 

聖ドミニコ会の修道院に滞在しながら、サントゥッチ神父のスペインでの暮らしは、忙しい毎日でした。
修道院の神父たちと宗教活動を行ったり、修道院の敷地内にある畑作業を手伝ったりの日々を過ごしたのです。
アフリカに近いスペインの気候は、ナベッリ市と違い、太陽が燦々と照りつける日々が続いていた。
サントゥッチ神父は、修道院の屋上から遠くに見える海を眺めながら、更にその海の向こうに見えるアフリカ大陸を見つめて、ヨーロッパには無い珍しい植物のことで頭がいっぱいになっていた。
特に、サフランがこの海を渡ってスペインに入ったことに関心を寄せていた。

サントゥッチ神父は、毎日、他の神父さんたちと農民たちの所に出かけ、教会に通えない農民に対して、ミサや懺悔、そして洗礼などを行っていた。
農民たちは、神父さんたちが、畑仕事を手伝ったり、宗教活動をしていただいていること等に対してのお礼として、農産物を寄付するようになっていた。
サントゥッチ神父は、人柄もよく誰にでも親切にしていたことで、農民たちからは特に好かれるようになっていた。
サフランが咲く頃は、サントゥッチ神父も、早朝から数万を超えるほどに一斉に開花するサフランの花を摘み、午後はめしべを取る作業を暗くなるまで手伝っていた。
めしべ取り作業の次は、村の女たちが切り取られためしべを乾燥させて1日が終わると言う毎日が続いた。
毎日、全ての作業を手伝ったことで、サントゥッチ神父は、サフラン生産の全てを学び取っていた。

農民たちは、よく働いてくれたサントゥッチ神父に、沢山の乾燥させたサフランのめしべを寄付しようとしていたが、サントゥッチ神父から、めしべではなく、球根を分けてもらえないかと相談されたので、喜んで、願い通りの沢山の球根を寄付することにしたのだった。
問題は、スペインを出港する際の検問で、輸出禁止となっているサフランの球根が見つかってしまうこと。
そこで、修道院の他の神父さんたちと一緒になって考え、サフランの球根が見つからないように箱の下に入れ、球根の上にはジャガイモを敷き詰めて隠して運ぶことを思いついたのだった。

出港日には、農民から寄付されたサフランの球根を積んだ沢山の箱を馬車で港まで運び、船に乗せる際、実際に箱の蓋を開けられて検査を受けたが、検査官は他にも山ほどの船に運び込まれる荷物の検査に追われ、蓋を開け見られただけで済んだので、無事、球根を念願のナベッリ市に持ち込むことが出来たのである。


ジャガイモを見た大衆は、落胆すると同時に、「なんだ、ジャガイモか~。」、「え~っ、期待させて何様だと思ってんだー!」などとワイワイガヤガヤと文句を言ったり、呆れ顔の様子・・・。

伯爵は、大衆のざわめきを気にせず、箱から次々とジャガイモを取り出し、そして、ゆっくりと両手にサフランの球根を掴み、大衆が見えるように両手を大衆に突き出すようにして、大きな声で言った。
「Popolo, guardate tutti! <民よ、みんな見るんだー!>」

深く一息ついてから話始めた。

「これが、サフランの球根だ!

アフリカからスペインに渡り、スペインが独占的に生産し、王様や貴族たちが召し上がる貴重な宝物として、世界中に輸出しているそうだ。

スペインからは球根の輸出が禁じられているにもかかわらず、サントゥッチ神父は命がけでナベッリ市に運んできたのだ。

私たちのナベッリでも、この球根を植えてサフランを作り、みんなでナベッリ市を繁栄させようじゃないか。

サントゥッチ神父からご指導を授かり、明日から、みんなで球根を植えよう!

秋にはサフランをみんなで収穫し、若者たちは馬で王様や貴族たちにサフランを贈呈しに行くんだ。王様たちからナベッリ市のサフランがスペインよりも美味いっ!と言われるように。」

スペインよりも美味しいサフランを作るんだと言う強い明確な目標と貴重な球根を与えられたことで、教会に集まった大衆達は、拳を強く握りしめ、やる気満々の態度で、中には、命がけで運んでくれたサントゥッチ神父を涙ながらに見て心から感謝する者や大きな声で感謝の気持ちを発する者などで教会の中は、歓喜と希望に満ち溢れていたのでした。
まさに、ナベッリ市のサフランの歴史が始った瞬間であった。

(サフラン物語第6話に続く)

今、サフランの収穫をしている真っ最中ですが、サフランのめしべを乾燥させると、家中がサフランの香りで一杯になり、どうしてもサフランが食べたくなります。
それで、今回は、サフランニョッキを作ってみました。
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ニョッキにフォークの形のアクセントをつけました
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それは、それは、大好きなニョッキとあって、サフランを入れたら、綺麗な黄金のニョッキが出来上がりました。
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今回は、夏に作った手作りトマトソースの瓶を開けて、サフランニョッキをいただきました。
私もサフランニョッキを初めて食べてみましたが、格別な香りと味のニョッキは本当に美味しかった!
作り方は、後で、「フィオレンツァ サフラン農園」のサイトのレシピに掲載します。
http://crocusfarm.web.fc2.com/sub2.html


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