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新天地イタリアへpart2 

フィオレンツァ記

あちこちに立って監視している税務管を通して、イタリアにいる雰囲気が伝わってくる。その税務管達は、立ち話をして時々笑ったり、別な税務管はシェパードと歩きながらリラックスして旅行者たちを見ている。国の魂は空港で分かる。イタリアをしばらく離れていた私にとって、後ろに置いた悲しみがどんなに深くても、イタリアに入った途端に心が安らぐ。スーツケースや手荷物の税関による検査がほとんど無い、何でもフリーパスしてくれる環境はイタリアならではの待遇とも言える。母なる国に帰って来たと強く感じた。
この空港は、ちょうど1年前、日本行きの飛行機で飛ぶ前に、人生の大きな決断をした場所だ。
1年後の今、戻ってきたけどもう遅い。

妊娠4か月で、重い鞄を持って、エステから電車に乗ってマルペンサ空港に着いた。
気持ち悪いし、これからの長い旅行の不安もある。
いつものように、毎回、日本に帰るとき、飛行機に乗る前の習慣で電話ボックスを探し親に電話をした。
「Pronto, Mamma?」 「もしもし、お母さん?」
母の返事は涙。泣きながら何度も何度も私を呼んだ。
「Fiorenza…Fiorenza!...Fiorenza…」 「フィオレンツァ・・・フィオレンツァ!・・・フィオレンツァ・・・」

母は、今までの飛行機に乗る前の電話で、こんなにも泣いて、まるで引き止められるようなことは過去にはなかった。とても、このことが気になって、この飛行機に乗らず、電車に乗ってエステの家に引き返そうかとも一瞬思った。本当に迷った。人生は一瞬一瞬の繰り返しの連続である。連続した一瞬の中で、ある時は、一瞬で大きな決断をしなければならない時がある。
私は電話を閉じた。

その後、心を塞いでしまった私は重い足取りでJALカウンターに向かった。
そこには二人の天使が立っていた。重さをはかるため、ベルトコンベアーに鞄を乗せると、カウンターにいた女性が鞄にタグを付けて、もう一人の女性が微笑みながら話しかけた。
「Mi dispiace.」 「あいにく、エコノミークラスは満席です・・・」
そんな馬鹿な!私は信じられない顔をした後、彼女は直ぐにまた、にっこりしながら話しかけた。
「ただ、ビジネスクラスに空席があるのでそちらでもよろしいでしょうか?」
私は、また、驚きながら答えた。
「Sssi. Grazie!」 「はっ、はい、ありがとう!」

飛行機の中で、広々としたビジネスクラスのリクライニングシートを目いっぱい倒しながら、ゆっくりと考えた。
JALカウンターの前で、他の乗客も沢山並んでいたのに、なぜ、私だけにビジネスクラスの席が与えられたのだろう。ビジネスクラスはほとんどの席が空いていて、ところどころに何人かのビジネスマンが座っていた。話し声が聞こえて、大使館関係者もいることが分かった。
それに、旅行代理店に予約した時、既にエコノミーの私の席が決まっていたにもかかわらず、JALのような大きな会社が、飛ぶ直前に、私の席が無くなったと言うのもちょっとおかしい話と思った。そこで、依然、読んだ本のことが思い浮かんだ。

人間が、非常に困っているとき、自分の力ではどうしようもない時、自分を殺してまでも精いっぱいやろうとしている時、天使が人間の姿で現れて助けてくれると書いてあったことを思い出した。

あの二人の女性が天使であったかどうかは一生分からないままだが、いつもロマンを求める私にとっては、天使だったに違いないと信じている。

僅か2か月の短い期間だったが、妊娠中であったにもかかわらず、自分の身を殺して、できるだけの親孝行をしてきた。この間、母が末期癌にかかっていたことも知った・・・


幸次記

ロベレートでフィオレンツァに会ってから、いつか、脱サラの姿でイタリア行きの飛行機に乗ることを分かっていた。

(続く)



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テーマ: エッセイ

ジャンル: 小説・文学

コメント

なんてロマンティックな!

とても素敵なお話をありがとうございました。

読んでいて心がほっこりしました。

「人間が、非常に困っているとき、自分の力ではどうしようもない時、自分を殺してまでも精いっぱいやろうとしている時、天使が人間の姿で現れて助けてくれると書いてあったことを思い出した。」

私もどうしようもなく困っているときに、目に見えない力に助けられたことはたびたびあります。「天使」はきっといるんだな、と信じていますので、フィオレンツァさんの感覚はよく理解できます。

続きを楽しみにしています!


ジュンコ #- | URL | 2013.02.11 02:30  edit

ジュンコさんへ
嬉しくなるようなコメントありがとうございました。
天使がいる!と信じて、例え誰かに自分勝手な考えと言われたとしても、それでも天使がいることを信じたいと思います。
また、いろいろと書いていきますので是非読んで下さいね。
書くのも、そして、読んでいただくのも、とっても嬉しいことです。
Tschuss!

フィオレンツァ #MlQgtKFg | URL | 2013.02.12 05:30  edit

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