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アブルッツォ旅行記その2 

アブルッツォと言えば、頭に直ぐ浮かぶのは「オオカミ」。
以前から、本物のオオカミを近くで見たいと思っていた。
オオカミはいつも見ることが出来ない幻の動物で、また、牙もあり、人をも襲う恐ろしい動物のイメージを抱いてきた。
世界中で有名な「赤ずきんちゃん」、「3匹の子ぶた」に出てくるオオカミが人をも食う、とっても怖いものとされており、事実、猟師はオオカミを殺し続けてきた歴史もある。こんなにも恐ろしいオオカミ見たさの好奇心が私の気持ちの中で膨らんでいった。

いつもは、旅行前にはどんなガイドブックをも見ず、毎年、行き当たりばったりの旅を楽しんでいたが、今回、私たちが旅する場所の近くにオオカミセンター(Centro del Lupo)があるかどうかをインターネットで調べてみた。
Google検索でCentro del Lupoをインプットして検索したら、Centro del Lupo di Popoliが出てきたのでクリックした。
すぐに場所を確認したら、私たちの滞在する家から車で40分のところにオオカミセンターがあることが分かり、「やった~♪」と嬉しくなって、つい声が出た。
このオオカミセンターの説明を読むと、午前と午後に1回づつ、3時間のガイド付きオオカミ生息エリアのツアーが出来ることが分かった。
また、見学者として、特に、お子様連れのご家族に大人気とも書かれていたので、このことを大人と思っている私の息子(14歳)に伝えたら、「面白くないだろう。赤ちゃんも見るようなツアーに行きたくない!」と、ふて腐れながら言い出した。
私は、「大人も楽しめるし、きっと面白いよ。 絶対行くんだ!」と強く釘を刺した。

午後3時半からのツアーに参加しようと、午後2時に家をPopoli村方面に向かって出発した。
Popoli村に着くと、そこは普通の山間の村で、どこにもオオカミセンターらしき建物が見えなかった。
道にも迷い、時間をロスしながら、最後はPopoli村を歩いている人にオオカミセンターまでの道を聞いたところ、なんと、オオカミセンターは村から登る山の頂上付近にあることが分かったのだ。
「うわぁ~!あと10分しか時間がない!」と言うと同時に、直ぐに、車に飛び乗り、山へ向かう道を猛スピードで飛ばして上へ上へと車を走らせた。
オオカミセンターに開始時間ちょうどに何とか辿り着いた。
結局、オオカミセンターの敷地内には、これからツアーに参加する人たち約30人がのんびりと敷地内を見たり、話し込んでいたりと、イタリアらしく、のんびりとした雰囲気の中でツアー開始を待っていた。
立派なオオカミセンターの建物の前で、
(イタリアでよかった~! もし、時間に間に合わなくとも直ぐにはツアーが始まりそうもない。こんなに急がなくともよかった。)
と思いながら、センターの受付に入った。
すると、私たちが一番初めに出会ったオオカミは受付の中にいました。
後で分かったことですが、このような性格の人に出会うことはなんて難しいことと思うくらい、ピエトロはユニークな人です。
受付で、彼は、お客様を心温かくお迎えし、お客様が集まったのを見て、お客様を集め、ツアーを開始する受付兼ツアーガイドを担当されていたのでした。
直ぐには思わなかったのですが、よく見ると、顔立ちは野性的です。美男子なのだが、鋭い目、無精ひげ、耳の形など、どこかオオカミに似ている感じだ。
オオカミに対する愛情が無ければ、毎日毎日、お客さん全員に物凄い情熱で説明することはなかなかできることではない。
彼の説明を通して、彼のオオカミに対する愛情を感じ取れたのでした。
オオカミに似ているのは、オオカミに対する愛情の大きさがそのように感じさせているのだろうとも思った。

ツアーは、まず、施設内の展示物の説明から始まった。
ピエトロの話を聞きながら、大人も子供もオオカミの世界にじわりじわりと引き込まれていくのを感じた。
このようにシンプルにオオカミを愛し、素直に真面目にオオカミの真実を説明するような人だから、子供たちからは大きなお兄ちゃんと思われ親しまれ、子供からもいろいろな質問も飛びだした。
ピエトロが話している途中で、5才くらいの子供が急にピエトロに向かって話しかけた。
「オオカミは人を食べるの?」
ピエトロは、子供に向きなおって、少ししゃがみこみ、ゆっくりと答えた。
「違うよ。オオカミは、今まで人を食べたことがないんだよ! 人を襲ったことも無い。 逆に、生きるために、羊を襲うことがあり、それで羊飼いや猟師・密猟者たちから、いまだに殺され続けているんだ! 30年前にはイタリアのオオカミが絶滅寸前となり、合計80匹だけとなってしまったんだよ。その時、アブルッツォ州は絶滅しそうなオオカミや熊を救うために、アブルッツォ州の山々を自然公園にし、そして、幾つかの場所に野生動物を保護する施設を造ったんだ。このオオカミセンターもその一つ。このようなオオカミを保護する活動のおかげで、今では、オオカミが合計1500匹まで増えてきたんだ。」
子供も大人もピエトロの話に耳を傾け、心を動かされながら、ピエトロが次に何を言うのか、そして、彼が話す一言一言に注意して聞き入っていた。
施設内では、オオカミの写真パネル、はく製等の他、オオカミの鳴き声を聞けるリスニングルームも有り、微妙な鳴き声の違いを聞き、どんな時に鳴き声を使い分けているのかなども、分かりやすく教えてくれたので、オオカミを今まで以上に理解することが出来て、お客さん全員が満足げだった。

さて、施設内での説明が終わると、外に出て、密猟者から撃たれたり、罠にかかって怪我をした野生動物のエリアを見学し、大鷲、鷹、白フクロウ、いのしし、鹿、ムフロン(野生の羊)等が保護された当時どのような状態であったか、現在の状態なども細かく教えてくれたのだった。

そして、オオカミが生息するエリアに向かった。オオカミが生息するエリアは、施設から1キロ近く登った森の中にあり、急な坂道ではベビーカーで登れなくて困っていた人を見るとすぐに、ピエトロがベビーカーの前を持ちながら登るのを手伝ってあげたり、途中にある様々な木の種類の説明をしてくれたり、お客さんがいろいろなことをピエトロに質問し、皆がそのやり取りを聞きながら、森の中へと向かっていきました。
暑い日だったので、汗ばみながら、私は、今からオオカミに会えることで嬉しくなり、ワクワク気分でゆっくりと坂道を登ったのでした。
生息エリアの門に着くと、ピエトロは皆に向かってこのように注意したのです。
「オオカミは音に対してとっても敏感な動物なので、喋らないようにお願いします。写真撮影もなるべく控えて下さい。特に、フラッシュ撮影は禁止です。」
このように注意を受けながら、一行は静かに門から見学エリアに入りました。
見学エリアはL字型の50mぐらいの通路となっていて、通路両脇が木の板のフェンスでおおわれており、幾つかのガラス張りの見学用窓からオオカミを観察できるようになっていました。

ピエトロが説明してくれて分かったのですが、このセンターにいるのは、密猟者の罠にかかり怪我しているオオカミで、けがの程度が軽いオオカミをこの場所から見学することが出来ると言うことでした。
怪我の程度が重いオオカミたちを保護しているエリアは、更に森の中を登った奥にあるとのことで、そこに行けるのは関係者だけとのことでした。

私たちは興奮しながら見学窓からオオカミを探すと、未熟児で病気だったことで赤ちゃんの時に親から捨てられたウリッセ、罠にかかり檻に入れられたことでショックを受け、今でも檻に入れられた時のように右往左往し続けるルクレッツィア等と、それぞれのオオカミに付けられた名前も含めて説明してくれたのでした。

小さい時から係員に慣れていて比較的に人に対して臆病ではないウリッセが見学窓の近くまで歩いてくると、全員が息を飲むように静かにじっとオオカミの行動や歩き方などに見入っていました。暫く観察した後に見学者は何とか写真を撮ろうとして携帯電話やカメラをオオカミに向けてシャッターを押し続けていました。

こうしているうちに、あっという間に時間が過ぎてしまい、オオカミ達と別れる時間が来ました。
登って来た道を皆が満足した気分で、パートナーや家族同士が今見たオオカミについて感動したことを語り合いながらそれぞれがテクテクと帰り道に着いたのでした。
ピエトロの温かい情熱あふれた説明のおかげで、心から感動した1日を過ごすことが出来、貴重な思い出に残るツアーとなったのでした。

このセンターは、朝夕、1日2回のツアーに参加できるのですが、9月半ばから6月半ばまでの学校シーズンには、全国から毎日2校のグループが見学にやってくるとのことで、このピエトロともう一人の女性ガイドが交代しながら対応しているとのことでした。

ツアーが始まる前につまらなそうな顔をしていた息子にオオカミを見てどうだったかを聞いたところ、
息子は大きくうなずいて言いました。「面白かった!」と。

≪後で、インターネットでこのオオカミセンターについて検索したところ、トリップアドバイザーに沢山の感想などが掲載されていて、皆一様に、オオカミ見学ツアーは最高に感動し、特にピエトロの説明に感銘し、素晴らしかった等とコメントを寄せていました。≫

私たちの撮った写真を掲載しますのでご覧ください。

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オオカミの頭蓋骨! 牙が長いっ
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ツアーに参加した人たちがオオカミ生息エリアに向かってピエトロの説明を聞きながら歩いています。
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一番右のオレンジ色のTシャツを着ているのがピエトロです。
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見学用窓からオオカミを見ているところ! (オオカミ、いるかなぁ~)
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子供も見えるようにと、見学用窓は低い位置にあります。 (オオカミ、いるかなぁ~)
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いたぁ~! こっちに来た~!
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お~!こんなに近くで見たの、初めて!
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ホントにオオカミだ~!
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今度は正面からオオカミが・・・
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こっちに向かってる~
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オオカミを見れて良かった♪
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動画ではMaiella国立自然公園のオオカミセンター付近のオオカミが生息している山の雰囲気やオオカミの表情も感じ取れます。


アブルッツォ旅行記その3に続く≫

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