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ロッカルベーニャのペコリーノチーズ_その3 

人生、ゼロからの再出発が今回で何回目になるのか? 今まで何回、引っ越したのか、数えるのが大変になるくらい引っ越しを経験しました。

私はより良い人生を目指してきたことで、自分の心に聞いて満足しなければ、より上を目指して自由な選択肢を求めてきました。つまり、仕事が気に入らなければ転職を、家や環境が好きになれなければ引っ越しをすると言う考えなのです。

しかし、子供がいる人生での引っ越しや転職は、言うほど簡単ではありません。子育てや教育費などの負担が大きいので、経済的な観点からは、定着して安定な生活を目指したほうが良いことも分かっています。

なので、今回、家を買うと言うことは、定着すると言うことでもあるので、今までのようにゼロからの再出発を繰り返すのではなく、人生の歩み方を大きく変えると言っても過言ではありません。

一つ大人になると言うか、自分のしたいことをある程度我慢する人生を受け入れる必要があるのです。

さて、ジェノバでは、夫の会社勤めの手取りが毎月2,000ユーロで、年に2回のボーナスの安定したお給料を頂いていましたが、毎月、家計簿をつけていた私は、いつも支出がオーバーしてしまっていることに気づきました。

毎月2,000ユーロのお給料では足りないと言うことですが、今度の収入は、今までの収入よりもずっと少ない不安定な毎月1,200ユーロで、ボーナスも無く、4人で生活しなければならないのです。

不安定な収入の内訳は、いつまで続くか分からない執筆のお仕事の500ユーロと父から譲り受けた借家の家賃の700ユーロだけの収入と言うことです。この家賃収入も執筆のお仕事と同じようにいつまで続くか分からないのです。イタリアでは、日本と違い、家を借りる人が法律上で大きく守られており、家を借りている人が、病気で長期的に仕事ができず減収となったり、又は、職を失ったりした場合など、家賃を払えなくなったとしてもそのまま住み続けることが出来るのです。

逆に、家賃を払わない人を家から追い出すには、唯一、スフラットと言う裁判訴訟を申し出る方法がありますが、弁護士代に最低で3,000ユーロもかかる上に、判決が下されるまでに長い期間がかかることになります。

そして、特に、子供を持つ家族が家を借りていれば、家賃が未払いとなっても家を借りている側が法律上で大きく保護されるので、よほど正当な理由が無い限り、敗訴となるケースが多いのです。

ですから、イタリアでは、家を貸していても家賃が払われないと言う問題は日常茶飯事のことのように多くあるのです。

更に、持ち家と言うものは、維持費が結構大きな負担になります。持ち家にかかる税金や修復費用も年々上がり、イタリアでは、家を持っていても貧乏暮らしを余儀なくされる人は沢山いるのです。

このような問題は、個人的に対策を考えてもどうしようもないことなので、経済的なことを考えるよりも先に、まずは、新天地での生活に慣れることからスタートしなければなりません。

ペコリーノチーズその3_1

新しい家に入ると直ぐに木の匂いが漂っているのに気づき、私たちがずーっと探し求めていた香りと言うか、味のある家の感じがしました。それは、各部屋の天井にある栗の木で格子状に造られた梁の香りだったのです。

ペコリーノチーズその3_3

この木製の梁の栗色と真っ白な壁のコントラストが見事に調和されており、しかも、各部屋の床は、コットと呼ばれる床材が貼られていました。

ペコリーノチーズその3_2

コット・トスカーノは窯に入れて高温で焼かれているので、色は赤みを帯びたレンガのように綺麗で、衝撃強度が強く、且つ、湿気にも強く、水で濡らしても直ぐに乾くのが特徴です。

私たちはイタリアでも常に内履きスタイルを保っており、日本式に玄関で靴を脱いで家に入ることにしています。なので、床はいつも清潔で、赤ちゃんが這い這いしても、小さな子供が裸足で遊んでも、お菓子を床に落として口に入れても安心です。

最初の夜、リビングルームの暖炉ストーブの薪に火をつけて、その前に椅子を置いて座ってみました。

ペコリーノチーズその3_4

薪がゴォーゴォーと燃え始まり、薪の焼ける香りや薪ストーブの火力の強さを体で思う存分感じながら、のんびりとくつろぎました。

ペコリーノチーズその3_5

そして、寒い季節は、暖炉ストーブのこの薪に火をつけるだけで、各部屋にある暖房器具に熱が伝わり、部屋を暖めてくれるし、水道の全ての蛇口からは暑いお湯が出る仕組みになっているので、機能的にも良く考えられたシステムなのです。
特に、私たちの家の敷地のように、森や林を持っていれば、自分で樹を切り倒して薪を作ることも出来るので、田舎生活のスタイルとして、暖炉ストーブは無くてはならない設備と言えます。

私たちが引っ越した時、ダウンシフティング Downshifting(= 伊語はDecrescita)と言う言葉は、まだ流行語にはなっておらず、私たちは、この言葉を知らずとも、自然にダウンシフティングを実行したのでした。
ロッカルベーニャに引っ越してから分かったことですが、この辺りには、北イタリアやスイス、ドイツなどのヨーロッパ各地から移り住んでいる人々が沢山いました。

それで、私が不思議に思ったことですが、ロッカルベーニャと言う村は、村の中心部を一通り見ても何も無い質素なイメージの村です。もちろん、村の周りは手つかずの大自然の丘があるのでとっても美しい場所ですが、企業や大きなお店など働く場所がほとんど無い地域です。
ペコリーノチーズその3_6

反対に、隣の村のスカンサーノなどは、ブドウを栽培し、モレッリーノ・ディ・スカンサーノのワインを世界中に販売し、知名度も高く、村の中心部にはいつも人混みがあり活気があふれているのでした。
ペコリーノチーズその3_7

また、ロッカルベーニャのすぐ近くにあるサトゥルニア温泉大露天風呂へは世界各国から春夏秋冬と一年中大勢の観光客がやって来ます。


さらに、近くにのモンテ・アミアータで採れた栗も日本も含め世界へ輸出されています。

他には、モンタルチーノのブルネッロワインは最高級クラスのワインとして世界に知られているのです。
ペコリーノチーズその3_8

このように、この辺りの地域には沢山の観光スポットや人気の地元産業が沢山あるのです。

ロッカルベーニャにあるのは、1900年台に創立されたチーズ工場とその老舗があるだけです。
トスカーナの中で、ピエンツァと並んで有名なペコリーノチーズの生産者です。

(続く)

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