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美しきトスカーナから!イタリア語も!美味しさも!楽しさも!

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私のパドヴァ ストーリー part2 

             (私のパドヴァ ストーリーpart1 から読む)
親の死はみんながいつか経験すること・・・
母が死んだとき、私はショックが大きすぎて、母の死を受け入れなかった。
何かに裏切られたと思って、悲しみと同時に怒りを持った。
この怒りが神にも母にも向けられて、私の強い情熱に変わった。
そして、自分にこのような疑問を持った。
「死とは何だ。」是非知りたかった。
死と言う未知の世界への挑戦が始まった。
私は死についても知る権利がある。
聖書にも書いてある。
「叩けば開かれる。」
よし、私もそのドアを叩こうと思った。
一生懸命、強く叫び、強く叩こうと思った。
情熱があれば何でも出来ると信じた。
未知の世界へのドアを強く叩いたら、母は夢に出てきて、私の全ての質問に優しく答えてくれた。
朝起きると、今までの苦しみが和らいでいることに気づいた。
でも、何日かが過ぎると、また、母の死を思い、悩み、落ち込んでしまったので、また、そのドアを強く叩くことで、苦しみや悲しみが和らいだ。
こんなことを暫く繰り返した。

やがて父も他界し、私はこの世で一人だけになった。
私は兄弟もなく、聞きたいことがあっても誰にも聞けない。
私は孤独に一人で歩き続けなければならない。
そう考えると、また、寂しくなり落ち込むようになった。
でも、前回、母が夢で沢山のことを教えてくれたことで、そのことが私の気持ちを支えてくれた。
いろいろな質問を死んだ人にすることは、イタリアでは、「死んだ人の魂に邪魔をする」と言う言い伝えがある。
なので、今回の父の死では、私はドアを叩かず、静かに心が回復するのを待った。
そして、父の死を受け入れることが出来ると、落ち込みから自然に立ち上がることが出来た。
父の死で、手続きなどいろいろなことに追われる日々が続き、その中で、父が残した書類や物の後片付けをしていると、父が持っていたパドヴァの家の書類関係を見つけた。
父の死を市役所にも届け出をし、税金関係も全て支払いを済ませた。
葬式の手続きも含めて、毎日が駆け足のように忙しかったが、その忙しさが悲しみの気持ちを和らげてくれたのでした。
---
さて、今、父が残してくれた家を訪ねて歩いているところです。
初めての訪問なので、家々の住所の番地を読みながら近づいているところです。
家の前にある道は袋小路の細い道です。
この通りの家は庭付き一戸建てがほとんどで交通量の少ない住宅地の雰囲気です。
パドヴァの街の中は交通量が多いので排気ガスも充満しているし、車の騒音で騒々しいのですが、この通りの驚くような静けさは信じられない感じです。
通りの奥の方に、ついに私の父の家の番地を見つけたっ!
「なんて、ボロ家!(Che baracca!)」
「こんなボロ家に誰が住んでんだ!(Ma chi abita qui?!)」

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下の写真は、敷地内にある物置小屋。
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家の構造は、二世帯住宅なので、まず、奥の家のドアをノックしてみました。
そうすると、一人のおばあちゃんが出てきました。
私は自己紹介すると、非常に驚いた表情を見せ、このように言いました。
「あなたのお父さんはどうしたの?」
私は「父は亡くなりました。」と答えると、彼女は悲しみの表情で、
「そう言えば、丸4年も訪ねて来なかったから、どうしたものかと思ってたんです。」と言った。

父は健康だったとき、定期的に、家賃を手渡しでもらうため、訪ねていたのです。
結局、この4年間は、家賃をもらいに行けなかったのです。

私は、家の中の状態を見せてもらいました。
2階の天井は、ひどい雨漏りがするほどの大きな穴が開いていました。
「どうして、このような穴が開いているのに、直したり、引っ越したりしなかったのですか?」と聞くと、
彼女は、
「私は結婚してから直ぐにこの家に住み、以来57年間も住み続けて自分の家のように思っているし、引っ越しなんて考えたことも無かった。そして、私はいつも訪ねて来られるあなたのお父さんに電話したことはなく、この4年間、ただ待ち続けていたのです。」と答え、そして、続けて、「うちの旦那が生きていれば修理することも出来たのですが、私一人では・・・」と言いました。

このおばあちゃんの名前はベルタ。
ベルタは、自分の一人娘がボローニャに住んでいるけど、娘のところには邪魔をしたくないのでなるべく訪ねもしないし、私はこの家にいるのが好きなんですと説明してくれた。

ベルタの後、家の手前のドアをノックして2軒目を訪ねた。
出てきた人は、未亡人のパオラと言う女性でお兄さんと二人で暮らしているとのことでした。
ベルタと違って、私の訪問が邪魔だったのか、冷たさを感じた。
それでも、家の状態を見せてもらうと、となりのベルタの家は天井に穴が開いててひどい状態だったが、それを上回る酷い状態だった。
雨漏りはもちろん、二階へ上がる階段は木造りで、一つ一つの階段の奥行きが10センチほどしかなく、かつ、一段一段が水平ではなく、滑り落ちそうなほど傾斜が付いていたので、私は危なくて2階へは上れませんでした。
家の中の雰囲気は、中世時代かと勘違いするような何もかも古いものでした。
私は当時、ジェノヴァに住んでいたので、明日はジェノヴァの自宅に戻る必要があり、今すぐに、何かの判断をして、彼女たちに伝えなければなりません。
ベルタに「旦那と一緒に、近くの公園に子供たちを連れて遊ばせてきます。」と言い、ちょっとの時間だけ家を離れた。
公園は、驚くほど広大で、公園の敷地には大きな体育館も有り、サッカー場も2つ有り、テニスコートも遊園地も有り、芝生地帯は広く、とっても優雅な考えられた贅沢な公園でした。
あらっ、このような公園なら私も住みたいと思いつつ、子供たちが楽しくブランコや滑り台等で遊んでいる姿を見ながらベルタたちに何を言ったら良いのかと、あれこれ考えていたのでしたが、結局、何も考えが浮かびませんでした。

家に戻ったら、家の前に2人の男が立っていました。
彼らは私を見て、いきなり「フィオレンツァ マルケーズィさんですか?」と聞いた。
私のパドヴァ ストーリーpart3に続く

    

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