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美しきトスカーナから!イタリア語も!美味しさも!楽しさも!

イタリア・トスカーナから美しきトスカーナ情報やイタリア語会話レッスン、イタリア料理レシピ等、イタリアに関する様々な報情をお届けします。

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私のパドヴァ ストーリー part3 

             (私のパドヴァ ストーリーpart1 から読む)
不思議そうに私は「はっ、はい」と答えました。
すると、一人の男が名刺を出して私に渡しながら、
「私たちは建設会社です。」と言って、
「あなたの家を買いたいのです。」
「2軒合わせて8万ユーロで買います。」
「これら2軒の家を解体し、2階建ての4世帯が住めるアパートにしたいのです。」
「今すぐお返事されなくても結構ですので、お返事はこの電話番号にお願いいたします。」
と続けて話をした後、
「さようなら(Arrivederci)」と言って立ち去りました。

私は驚きのあまり、彼らに一言も言うことができませんでしたし、彼らがどちらの方向に帰ったのかも覚えおらず、私にとっては夢か現実の区別がつかないほど大きなショックでした。

でも、私は手に名刺を持って立っていましたので、これは夢ではなさそうです。

彼らは誰から家のことや私が家にいることを聞いたのでしょう!?
あの当時は、カメラも普及していなかったし、ソーシャルメディアのネットワークも無かったので、私がパドヴァの家にいることをどのようにして分かったのか不思議でなりませんでした。

何年か後に分かったのですが、大事な判断の時に、人間は試されることがあるということ。
肯定か否定のどちらを選択するかによって、大失敗になるか、順調に上手くいくかのどちらか一つになってしまうのですが、この世にはそのような大事な決定をする瞬間が誰にでもあると言うことです。

公園に行く前は、私の家をどうしたらよいのか分からなかったのでしたが、公園から戻ると、突然私の家の行方が、左か右のどちらかの道を選ぶ選択肢が出来上がっていたのです。

しばらくの間、私は名刺を持ったまま、目の前の私の家を眺めました。

建設業者に8万ユーロで売ることは、とっても簡単なことです。
遠く離れたジェノヴァに住みながら家を改築すれば何度も立ち会わなければならず、改築が終わるまでは期間もお金も沢山かかることになりそうです。ですから、売ってしまえば、その苦労が全くなくなるのです。

それに、パドヴァ郊外に生まれ育った私は、パドヴァ中心部の商店街くらいは何度か来ているのでわかりますが、家の周辺あたりは下調べもしたことがないし全くわからないままでした。

因みに、8万ユーロとは、1ユーロ120円のレートで換算すると960万円になります。

売れば、ベルタも家から出されることになるのですが、それは仕方ないこと。

さて、家の中にいるベルタのところに戻りました。
ベルタの家の中は何故か緊張感が漂っていました。ベルタの表情が何となく不安そうに見えたのです。
私にコーヒーとビスケットを出し、二人ともテーブルに座りました。

私は沈黙のまま、ベルタの顔を見ました。
ベルタはきっと、この娘はどんなひとだろう?お父さんのような優しい心を持っているのか、それとも、冷たい心の人なのか・・・などと考えているだろうと想像しました。

そして、私は何て自分がバカなんだろう(Ma quanto scema sono!)、
後で何回も後悔するだろう、
なんで私は一番難しい道を選ぶんだろうと思いながらベルタに言いました。

「よし、この家の屋根を直します。そして、新しい賃貸契約を更新しましょう。」

ベルタの緊張していた表情が緩み、ベルタは一息ついてから明るい表情で、
「Sì, sì, va bene.(はい、はい、わかりました。)」と言いました。

同じ私の判断を隣に住むパオラにも伝えましたが、パオラは、冷たく、
「いや、私はこの家を出ます!」と言いました。
後で、ベルタから聞いたのですが、パオラは実は自分の家を持っていて、その自分の家を人に貸して家賃をもらい、自分は家賃を払わずに私の家に住み続けたかったそうです。

私はパオラが自分から出ていくと言ってくれたことが嬉しく、そうしていただくことで、パオラが住んでいた家を改築することに決めることができたのです。

ジェノヴァに軽やかな気持ちで帰りました。
今回は良いことをしたのだろうと思い、善い行いは自然に心を和ませてくれました。
これからは、いろいろ厄介なことが沢山待っているのだろうけど、それをきっと乗り越えることができるに違いないと確信しました。
ジェノヴァに居ながら改築業者を探し、改築が始まりました。写真は、家の改築工事をしている様子です。
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私のパドヴァ ストーリー part4 に続く

    

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