美しきトスカーナから!イタリア語も!美味しさも!楽しさも!

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ミラノの伯爵ご用達のサフラン 

一昨日、ミラノに住む伯爵のモンタルチーノの別荘となっている豪邸テヌータ(イタリアで最も格式の高い家の呼称)にサフラン250袋を納品して来ました。この伯爵はインテリアデザインを手がけるイタリアでも有名な建築家でもあります。

彼のテヌータのある場所は、モンタルチーノが世界に誇るブルネッロのブドウ畑がある田園丘陵地帯。隣がアルジャーノ(Argiano)、正面がバンフィ(Banfi)の豪邸テヌータが隣同士となる超高級地域でもある。隣と言っても、何キロも続くブドウ畑が間にあるのだが。勿論、あの有名なビオンディ・サンティ(Biondi Santi)のカンティーナもこの近所だ。

テヌータアルジャーノ(Argiano)、
argiano

ビオンディ・サンティ(Biondi Santi)の玄関門
biondi santi


さて、この伯爵のテヌータは1700年代に建てられた由緒ある建物で、現在はカーザ・ヴァカンツァとして世界中の富豪たちに宿としても提供されている。このカーザ・ヴァカンツァに興味のある人には喜んでご紹介いたします。但し、料金は聞かないで下さいね。この世界の人達はお高くても泊まりたければ泊まる富豪たちばかりなので・・・。

伯爵は、私たちとの待ち合わせ場所に、遠くから馬に乗ってやって来た。静かにリズムよく歩く馬の上から、低い声で「Buongiorno. Benvenuti」と挨拶してくれた。見るからに紳士であり、まるで、中世時代にタイムスリップしたような感じで、映画の世界のようでした。
uomo a cavallo

 
テヌータの中には有名な彫刻家の作品や象牙・骨董品などが置かれている。さすが有名なインテリア建築家。そして、代々受け継がれてきたサフラン壷も見せてくれた。 壷には「Zafferano(=サフラン)」と刻印されている。この壷を手にして彼の幼い頃の懐かしい思い出でもある、叔父の伯爵の時代にまで遡った貴重なサフランの話しをしてくれた。

昔 は、王様、伯爵、貴族などの大富豪たちだけがサフラン料理を味わっていた。そして、どこの地域の誰のサフランが美味しいなどの情報にはことさら敏感になっ ていた。そんな当時の状況の中で、彼の叔父もそして父も、伯爵の血統を持つ家族はモンタルチーノの丘の上に栽培されたサフランを生涯食べ続けていたと言う。芳香・味覚とも他のサフランとは格段の差があるとのこと。それで、彼も幼い頃からそのサフランを味わっていたというのだ。
しかし、時は流れ、叔父も父も他界して、そのサフラン畑もブルネッロのブドウ畑に吸収された。それ以来、スペイン、トルコ、イラン、サルデーニャ、アブルッツォのラクイラ、そして、トスカーナのサフランなど、世界中のサフランを賞味したが、昔、食べていたサフランの味に出会うことは無かったと言う。

私たちのこの伯爵との出会いは今から2年半前のこと。グロッセートの生産者マーケット仲間であるフランコ(仮名)からの紹介だ。

フランコの叔父さんは、実は、かつてモンタルチーノの丘の上にあった、あの「伯爵ご用達のサフラン」を栽培していた方なのだ。この事実や、後でわかった美味しさの秘密には少々驚いてしまった。その丘にあった畑は標高680mとのこと。因みにその他の地域のサフランが栽培されている標高は、ラクイラだけが800m以上で、その他は500m、600m以下である。

このミラノの伯爵は、自宅のお屋敷をドゥオモの近くの超高級住宅街に持ち、私たちが知る限り、モンタルチーノでは3、4軒 のテヌータを持っている。それで、年に数回はモンタルチーノに訪れ、その時に、昔から家族交流していたフランコの自宅にも訪れ、フランコが私たちのサフランを用いてリゾット・ミラネーゼをご馳走したのが事の始まり。一口食べて、ミラノの伯爵の顔色が変わったと言う。この伯爵は、とても紳士で、言葉使い、態 度も昔ながらの伯爵派。お顔も凛々しく、実際の年よりもはるかにお若く見える。馬も所有しており、モンタルチーノに戻った時は丘のストラーダ・ビアンカを 乗馬する。そして、広大なブドウ畑やオリーブ畑を管理させている専属の幾人もの労働者には、ミラノから戻ると一番に挨拶の握手をして親切に対応するのだ。 ある歴史書には、伯爵の一番の宝は、金銭などの資産の他に自分を支えてくれる労働者たちであると記されている。それで、労働者たちに丁寧な対応をとること もうなずけた。大富豪として生まれ育った者は、お金の力だけに頼らず、心から紳士であることの一面を勉強した。

一方、経済大国と言われている国には、貧乏に生まれ、経済成長と共に急にお金持ちになった人達が多いが、このような人達は地位や金銭力に物を言わせて人を働かせることは言うまでもない。
前述した「後でわかった美味しさの秘密」とは、彼が長年追い求めてきた謎でもあり、それが、フランコ宅でサフラン料理を食べたことで一気に謎が解け始めたと 言う。私たちのサフランの芳香と味覚が、幼い頃に食べたサフランと全く同じであり、ミラネーゼである彼は、特にリゾット・ミラネーゼが大好きで、サフラン 料理に目が無く、サフラン栽培の情報などについても私たちと様々な問答の会話が始まった。そしてある答えを見つけた。それは、栽培地の気候風土プラス標高 であり、地中海性気候に恵まれているトスカーナの中で、私たちのサフラン畑が標高700mであることが美味しいサフランを生み出していると言うことだった。昔あったモンタルチーノの丘の上のサフラン畑が680mであり、サフラン栽培のガイドブックである教科書にも600mから700mが 最適地と記されている。あまり標高が高すぎる寒冷地では、数センチ地下にある球根にダメージを与えてしまうのだ。丘陵地帯の丘の上のその高さが地中海性気 候の恩恵をふんだんに授かることができ、美味しさの秘密になっているようだ。このミラノの伯爵も長年の謎が解けて喜びの表情をみせた。



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